まちと人を守る連絡会議 2000年5月31日
No. 20
三木町北部ボートピア
受け入れ拒否か 同意か
石原町長の姿勢に町民の不安は続く(3月〜5月)
水面下で丸亀市とボートピア設置条件整備の話し合いは進んでいる、との情報も…。
3月21日 三木町議会において
西丸一明議員の質問に、石原町長は次のように答えた。
「丸亀市から出てきた。(設置条件の提示があった)事務レベルで十分協議し、環境整備が整った時点でYESかNOか、勇気をふるって返答する」(こういうのを勇気というのでしょうか)
「議会に報告する段階ではない」(住民の代表である議会にも報告しない。住民には、なおさら……)
また、谷本さくみ議員の質問
「町政モニター(個人)によるボートピア設置についてのアンケートでも多くの保護者が必要でないと答えている。本来、PTAが意識調査をするべきではないか」
「PTAでは、ことごとく話し合いをさせていないと聞いている。そのような指導を教育長はしているのか」
に対して、
小川教育長は、
「PTAの会としての意志は、会員の意志が反映されるものと考えている」と、的をずらして答えている。(1996年から1999年まで、保護者の思いをPTAで十分話し合ったことは一度もない!!)
解説:他県では、ボートピア問題について、PTAが取り組み、ほとんどの町で計画を断念させている。三木町の保護者は、反対署名9,212人分を町長に届けた(1997年)。その後は町長の公式発言「文教の町にギャンブル施設はふさわしくない」「町に必要な施設でない」を信じて“ボートピア計画は、もうつぶれたんでしょう”と素朴に考えている人も多い。
「 」内は、3月議会での発言。
( )内は、当会編集部感想。
5月11日 三木町議会は、原田照治、粂井明人氏を議長、副議長に選出。
粂井氏は、ボートピア計画地の最隣接地の町議として、4年間一貫してボートピア反対のために論陣を張ってこられた。いま、議会も行政に対して明確な意志表示のできる改革派議員の活躍が期待される。
丸亀市より提示された三木ボートピア設置条件
1. 三木町に入る協力金は総売上の1%
(年間わずか5千万円!!三木町一般会計予算の約0.5%)
2. 施設の規模は中規模、年間総売上約54億円、200日以上開催!!
(丸亀市4.5%、土地建物を持つ民間業者5.5%、三木町は 1%)
3. 地元雇用は数人!! 3月9日 新聞報道による。
なお、四国新聞には、上記のような具体的条件は書かれていません。三木町内の相当数の人は、「ボートピアを受け入れると、何億もの金が入るそうな」と、いまだに信じています。
住民は、今こそ、正確な情報と意見を表明できる場が必要です。一部の人の利益優先で事態はひそかに進み、住民が知った時には、手遅れというのでは、おおよそ民主主義とは言えません。
ボートピアが設置されたら、何十年にも渡って、生活の不如意に耐えるのは、住民(特に老人、子ども、女性たち)なのです。
もう一度、原点に戻って考えませんか?
三木町にボートピア(場外舟券売り場)を受け入れて誰が幸せになるのか?
次の4点について、行政はきちんと回答するべきです。
@
ボートピアは三木町の財政難を解消する切り札となり得るのか?
A
増加する交通事故、犯罪、家庭崩壊などに対処できるのか?行政は対策があるのか?それとも自助努力をするしかないのか。
具体例:
・
丸亀市競艇場周辺では、自転車盗難、空き巣などに住民は悩んでいる。
・
新潟県の少女誘拐監禁事件は、犯人の競馬場通いの帰途に起きている。
・ 三木町内でも自販機荒らし、三木インター西の交差点での交通事故多発など、すでに問題を抱えている。
B
ボートピア計画地の西900メートルの所には、香川医大附属病院がある。県内外から、毎日のように重篤な患者を受け入れる病院の近くに、大型ギャンブル場は、いかがなものか?
C
ギャンブル施設受け入れについて、正しい情報のもとに住民の意志を問いかけたことがあるか、否か。
丸亀市の本音
三木町内には住民投票直接請求の動きがある。
反対が強ければ進出は不可能。
丸亀市議会総務委員会を傍聴してきました。
3月16日の丸亀市議会、総務委員会における倉本市議の質問
「三木町のボートピア反対運動は町長の回答によっては住民投票を具体化する方向で準備している。反対の声が強い場合は、進出しないという市の方針はそのとおりか?」
に対して、
市競艇事業部谷本参事は、次のように答えている。
「三木町長の真意は図りかねるが、できれば、進出したい。しかし、反対住民を説得してでも進出することは考えていない。住民投票条例制定の動きもあるとのことだが、あまりにも反対が強ければ進出は不可能に近い。火中の栗を拾うことはできない。地元警察、運輸省に書類を届けても、反対運動が強ければ、もう一度検討し直せということになる。強行突破は、考えていない。」
住民投票の動きが具体化すれば、丸亀市も進出は難しいと考えていることが明らかになった。町長としても、住民の意思尊重のお考えは、常日頃、言っておられたこと。民意を問うという意味からも、ボートピア問題は、住民投票で賛否を問うのも一つの方法だと思うが、町長のお考えはいかがか?
4年間、町内で何が起こっているのか?
当会が知り得たボートピア関連の正確な情報を一切お知らせいたします。
座談会:ご希望の方は、ご連絡下さい。(事務局 山崎まで。裏面)
当会の者が資料を持参してお話します。どんな少人数でも結構です。
そよ風
新しい「ライフイン三木」を手にして、つくづく思いました。「やっぱり三木町に住んでよかった」と。子どもたちの笑顔が表紙いっぱいに踊っています。町内全世帯の電話番号と住宅地図がドッキングされた、こんな便利なものを一家に一冊、無料で配布してくれる町が他にもあるでしょうか。香川医大の案内図や電車の時刻表は、とてもありがたい!!週末のレジャーには、地図つきの施設案内がウレシイ。企画された商工会青年部の皆様、大変ご苦労様でした。新川源流探検は、私たちもぜひトライしてみます。三木茂博士の生家も訪ねてみたいです。また、町長さんへのインタビュー後の感想「私たち町民一人一人が、町の将来を真剣に考えることだ。あなた任せでなく、提案もどんどんしたほうがよい。それは、ちゃんと受け止めて下さる町長さんだ」という熱いメッセージは、私どもも大いに賛成です。「ライフイン三木」は、今回も私の“愛読書”になりそうです。
意見―異見―Opinion
三木中のPTA総会に出席しました。パートの仕事を休んで行きました。一人のお母さんが発言を求めて次のように言われました。(メモしてきました)「三木町井上の場外舟券売り場問題は、今年、一挙に具体化しそうな情報も伝わってきます。…中略…三木中の生徒の親として、子どもたちに、いいものか、しっかりと考えることです。決して一部の役員さんだけで対処することのないようお願いしたいものです。町から舟券問題で意見を求められた時には、ぜひとも考える機会を持ちましょう。」私はビックリしました。もう、つぶれたと思っていたのに、まだ火種は残っているんですね。こどもの教育費のために多くの母親は、今、一生懸命仕事をしています。それなのに子どもを取り巻く地域がお金のためにギャンブル施設を受け入れるなんてトンデモナイ!!先生方が、学校の中でご苦労して下さっても地域が変わってしまっては、子どもは、どんな影響を受けることか。大人が真剣に考えることです。私の周りの人も大勢拍手していました。勇気がなくて発言できなかったけれど、この方の意見に大いに共感しました。PTAも地域に起こるこういうことを考えていく場でありたいですね。 (三木中保護者)
編集後記
真新しいランドセル、自転車。親たちの願いを背に子どもたちは、新しい学校生活を始めています。子どもや女性がニコニコして住む町、お年寄りが安心して住める町はどんなものか、今年も皆で考えていきたいものです。
昨年一年間の応援ありがとうございました。
カンパ総額 197,000 円
バザー収益 142,370 円 は、「好きです三木町」発行に使わさせていただきました。
本年度繰越金として、213,687円。ニュース発行を続けられそうです。
まちと人を守る連絡会議事務局 山崎 千津子
〒761-0701 香川県木田郡三木町池戸1726-3
TEL:087-898-6095; FAX:087-840-2128
Email: sequoia@mail2.netwave.or.jp http://www2.netwave.or.jp/~sequoia/
カンパの振込先:114銀行医大前支店口座番号0102673 まちと人を守る連絡会議
なお、5月連休頃、三木町議会を批判する文書が役場と各町議さんのご自宅に届いたそうです。「好きです三木町」の名前を使って、架空の発信人名で出しているようです。当会は、新聞折込ニュース「好きです三木町」以外に、そのような文書を作成したことがなく大変迷惑に思っております。東署に差出人の捜査を依頼しました。県内5市38町の議会の中でも、三木町議会は真に行政のあり方を資すことのできる陣容を備えておられ、私たち住民は期待しております。どの方にもがんばっていただきたいと思います。当会の発行するチラシ、ニュースについては、今後とも発行人の住所、氏名を明記しておきます。